おおき日記

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2012/11/24 (土)  認定医!
 日本矯正歯科学会(大学主導の学会)は各歯科大学および大学歯学部の矯正歯科の先生に、矯正臨床のあるレベルに達した先生に日矯学会の認定医を排出しています。またその上に認定医を指導・育成するための先生として指導医を設けています。 
 私もその日矯学会の認定医および指導医の資格を持っています。しかしこの認定医および指導医制度を最初に確立する時はまったく自分の治療した症例を評価する事なく、書類で認定医と指導医を獲得しました。私のような50代から60代くらいの全国の指導医は、ほとんどがこのペーパーだけで認定された指導医です。今はもうそのようなことはなく、自分の治療症例を評価して認定されていると思います。
 つまり今の全国の大学の上層部は、ほとんど臨床の評価を受けた先生ではなく、名前だけの指導医だと思います。私も当然、書類だけの認定医・指導医です。患者さんにとって、それが何だと思われるでしょうし、矯正歯科の認定医や指導医なんて知る由もありませんね。
 でもこれが死に関わる病気だったらそうはいかないでしょ。やはりしっかりとしたお医者さんに診てほしいでしょう。
 ちなみに私は、名前が混乱しそうですが、日本歯科矯正協会(JIO)という大学とはまったく切り離された団体の認定専門医に認定されています。この団体は患者さんに良質の治療を提供しようと思っている矯正単科開業の先生方が集まった協会です。
 この協会が認定する認定専門医は、提示された100症例からアットランダムに10症例を選択し、それを審査して認定されます。話が長くなりますが、重要なので、続けます。
 ある矯正医の実力を判断するには、やはり治療をした患者さんの初診と治療後の資料を客観的に評価しないといけませんが、あらかじめ審査される先生が提示する症例を評価しても、たまたま上手く行った症例かもしれません。それを評価しても真の評価とはなりません。やはり普段、行っている治療を評価するために、治療した症例からアットランダムにいくつ、選択し、それを評価する事でその先生の実力が分かるというものです。それが日本歯科矯正協会の評価法です。
 一方、日本矯正歯科学会(大学主導)の認定医は、あらかじめ指定した症例を認定される先生が選んで審査してもらうものです。そんなにひどい症例を選択しては来ないでしょうし、良い症例がない場合、他人から借りてくることもありました。ある一定のレベルをクリアーする認定医ですから、これで良いのかも知れませんが、この認定医を取得した先生は、もう一人前だと誤解していることも多く、こうなったらもう進歩する余地がありません。それが今の矯正臨床界での大きな問題です。
 大学の批判のように思われたかも知れませんが、すべては患者さんのための大学病院にならなくてはいけません。それが私たち個人病院の問題であれば、閉院する運命ですが、大学はそこまで評判が悪くても、つぶれる事もなく給料もまったく減る事もありませんので、何の不安もありません。
 大義名分は患者さんのためであり、そのためには自分に厳しく、常に謙虚であり、勉強し続けなければいけません。”まだまだ”と自分に言い聞かせなくてはいけません。いくら偉くなっても歳をとってもです。職人として!

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