2007/06/11 (月)
セカンドライフ!くそ食らえ!
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最近、”セカンドライフ”という仮想世界のコンピュータゲームをご存じですか。これは全世界の人が現実世界から抜け出して、新しい自分を形成し、このコンピュータの中の世界に出て、いろいろな経験をしていくゲームです。それで、現実は男性でも、この世界では女性になることも、姿の良い紳士になることも、どのような人間にもなれます。人間だけでなく神様や悪魔など想像の中のものになることが出来ます。私のような古い人間から言うと、全く理解の出来ない世界ですが、今や、これがバーチャル経済としてお金を稼ぐ世界となっています。
以前、TVの特集で、このセカンドライフを紹介していたのですが、ふだん何も目立たない普通の人が、その世界ではヒーローやヒロインになれるのです。中では何をやってもオケーです。中で商売を始めたり、人が始めた仕事に就いたりして、この世界でのお金を稼ぐことが出来ます。ここまでは良いとしても、実はその稼いだお金が、現実の世界のお金に換金できるそうです。もうこれは次の経済を動かす出来事です。
私自身、今のインターネットがこの世界を悪くした大きな要因だと思っています。知らなくても良い情報を容易に知ることで、人は、特に子供達には、悪い影響を与えています。今の子供達は何でも良く知っています。でも自分自身の体では経験してはいません。そこが大きな問題なのです。体の疲れや痛みをを伴わない経験なんて人間に取っては、他の人間を知ったり、現実世界を知る手段にはならないと思います。本を読むことはこれに近い世界だと思いますが、TVなどのように場面が画面に出てくるものではなく、現在の自分の想像力の中でしか、発想することができず、頭を使うことになります。
このセカンドライフというバーチャルゲームが蔓延る次の世界は、現実と想像の世界を分離できない子供達が増えていき、人間自体の存在は崩壊していくように思えます。
先ほど、私の大学の同級生が膵臓癌になっており、残す余生はあと3カ月くらいだと聞きました。私も後、どのくらい生きるか分かりません。人は、いや生き物は生まれたら必ず死ななくてはいけないのです。自分で命を絶たず、しっかり自分の生涯を人のために生かしてほしいものです。
次の世代を担う子供達には、安心して住みやすい世界になってほしいと思います。また、ちょっと重くなりましたね。 |
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