2013/11/11 (月)
九歯大100周年
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九州歯科大学創立百周年記念事業が来年の5月に開催されます。それはそれで良いのですが、その事業にともない結局、寄付金を集めています。3億円を集める予定だそうです。それはそれで良いのですが、そのお金を集める目的がどうも納得出来ません。
100年という古き伝統を守りつつもダイナミックに変化しようとしているそうです。また優秀な臨床家を育てるばかりでなく、世界に目を向けられるような人材が育って行くならば、ひいては九州歯科大学がアジアの歯科医学・医療の中心の大学として発展して行くことに繋がるそうで、この寄付金は基金としてそのような人材育成のために多くが使われるそうです。
私が在籍していた10年前と今の体制はあまり変わっていないようで、臨床というより研究が出来て、国や県からの研究費が削られつつある現在、科学研究費というお金が獲得できる教授が選考されているように思えます。
歯科大学という歯科臨床に携わる大学にとっては、まず、研究より臨床力のある人間的にも優秀な人材が必要なんではないでしょうか。まず魅力ある大学を築き上げてこそ、外国から注目を浴びることになり、結局、海外との交流は、黙っていても外の方から集まって来るのではないでしょうか。
今の学生さんもバカではなく、しっかりと先生方を見ていて、心から尊敬出来る先生が少ないと言っているのを聞きます。そんな大学に、学生さんが卒業して残ろうと思いますか?結局、これからの大学を支えていく優秀な学生さんも残らないのが現状でしょう。といことは今の指導者の時代はこのままで良いのですが、いくらお金を集めても将来の大学の展望は暗いと言うことです。
若い優秀な先生が残りやすい各講座をつくることが大学にとって必要なことです。
結局、教授が自分の能力を良く理解し、臨床、研究、教育の3本柱のすべて独り占めせず、自分の不足した部分を補ってくれる若い先生を上手く使って、育てていくことです。教授を他大学から連れて来ることだけでなく、九歯大を卒業し、大学に貢献してきた人間的に良い先生を就任させることだと思っています。
最後、教授を選任した理事会は、最後まで責任を持つべきで、悪いときは何らかの形で責任を取るべきでしょう。責任を取らないのは政治の世界でも同じですが。 |
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