2016/12/31 (土)
今年も残すところ後、1時間!
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後1時間で2016年も終わります。今年一年をまとめると、新しい友人との出逢いがあった年ですか。今、気なることは、大先輩の金子先生(87歳)の容態が悪いと言うことです。縁があって、金子先生とは親しくして頂いております。出来たら、来年入って、お話しが出来ればとな願っています。
2017年が、皆様にとって、素晴らしい年になりますように。 |
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2016/12/20 (火)
乱れた矯正臨床!
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今まで何度もブログに掲載したのですが、最近の巷の矯正歯科治療のレベルは本当に低くなっています。矯正臨床は、歯科の中の一分野となっていますが、虫歯や歯肉炎の治療などの一般歯科とは、本質的に異なっています。
つまり歯科大学卒業後、矯正臨床は一から勉強を始めなければ容易に習得できない業種だと思います。
大学では、容易に矯正治療をやりなさいと言わんばかりに、学生実習は簡単なものになり、広く深い教育ではなく、浅い一辺倒の国家試験対策になる傾向にあります。
歯科医師、仮にも医師と名の付くものは、医術は元より、心も高いレベルに上げて行く努力をしなくてはいけません。
これはやはり大学在学中に浸透させて行く必要があると思いますが、日本中の大学が、合格困難になってきた国家試験に対して如何に多くの学生を合格させるかの競争を行っています。
私の時代は、歯科医師が少ないので、もっと増やせと言う厚生労働省の方針だったため、国家試験が1年に2度(春の桜組、不合格者のため、秋の紅葉組)がありました。今の学生さんには到底、考えられない状況です。
技術に関しては確かに高いに越したことはないのですが、卒業後、実際の臨床に接した環境で、良い指導者の下で実践治療を行う事で上手くなって行きます。しかし心については、その人の育ちや指導者によってレベルはかなり異なって来ます。この心のレベルは、技術のレベルに大きく影響を与えます。高ければ、技術はさらに高いレベルに上がってきます。しかし低ければ、いくら高い技術を持っていても、それ以上に伸びることなく、逆に下がって行くかも知れません。
その点で大学での指導者は、精神的にも技術的にも高いレベルが要求されます。教室での授業で教えると言うより、指導者の後ろ姿を見せることが重要ではないでしょうか。
鉄は熱いうちに打たなければいけません。
今の臨床、特に矯正臨床の乱れは、この心の乱れから来るものだと思います。白紙の状態の学生さんに対して輝く色をつけるため、早く手を打たなければいけないと思います。
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