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2026/02/03 (火)
鬼は外!!
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最近の矯正治療の流行で、容易なマウスピース矯正が話題になっています。
調べによると矯正治療を受ける患者さんの50%がこのマウスピース矯正に走っている様です。 矯正治療を専門に行っている私達にとっては大変悲しいことです。
歯を計画的に動かして歯並びを整え、よく噛める様にする矯正治療ためには、必ず、患者さんには高い壁があります。
この壁は患者さんと先生の間にあるもので、どうしても患者さんの努力や協力なしには容易に超えることは難しいと言えます。そのため患者さんには治療を楽しく上手く進めるために、ある程度の覚悟が必須となります。これは私たちの方から患者さんに治療を勧めたり、強引に誘導することは出来ません。
歯並びの悪いことが他人に感染する病気や直接的に死ぬ様な原因にはなりませんので、あくまでも患者さんの歯並びに対する綺麗になりたいと言う切なる希望が大きく左右します。
しかしマウスピース矯正が表に出てからは、先生と患者さんの間の壁を低くし、容易に矯正治療が受けやすくなった様に広報されています。
日本歯科矯正学会自体、このマウスピース矯正については積極的には推奨していません。
何故ならこの取り外しのできるマウスピースは22時間/一日と言う長い使用時間があり、これが実行できなければ歯並びは良くならず、そうなったのも患者さん自身の責任だと言うことです。また装置の材質が柔らかいため上手く動かない事や、歯を抜いて治療を行う場合、治療が難しくなる事や、あくまでもパソコン上での治療シミュレーションであるため、理想的には動いて行かない事など、かなり適応症例に制限が出てきます。
私が本当に言いたいことは、この治療には全く、治療を行う患者さんが見えてこない事です。つまりマウスピース矯正を行う先生が全く、矯正治療の経験、知識がない素人でも、業者に患者さんの歯型のデータのみを送ることで、業者のパソコン上で作り上げられた歯並びを再現したマウスピースが数十枚、送られて来ます。これを順番に患者さんに渡していくだけの作業だけが先生に課せられた仕事です。つまり素人が素人の患者さんを治療していると言うことです。先生に治療のことを聞いても的確な返事は返ってこないことでしょう。
もし装置の使う時間が不足して、上手く治らなかったとしても、結局、患者の貴方が悪いのですと言われるのがオチです。その怒りをどこにもぶつける事が出来ず、自己嫌悪に陥ってしまいます。この様な患者さんをたくさん見て来ました。本当に残円です。
言っておきます。本当に歯並びを悩んでおられるならば、自分自身でしっかり勉強して良いアドバイスや治療をしてくれる先生を見つけてください!
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